●江戸明治和本●米恩録［豊年米の恩］A:5冊原装本 教訓 中川有恒
【判型】半紙本5巻5冊。縦224粍。
【作者】中川有恒（中川宗兵衛・斯文堂）作・序。
【年代等】享和3年1月自序。文化元年1月初刊（［京都］中川宗兵衛（斯文堂）板）。文政元年10月再刊（［京都］菱屋孫兵衛板）。
【備考】分類「教訓」。『米恩録』は、中川有恒著。著者は京都の書籍商で、業務の余暇に本書を著した旨を自序に記す。享和3年脱稿し、文化元年刊行。主として米穀の尊重すべきことを説いた教訓書で、その間、米に関する和漢の数量を比較し、神田の名目を説き、田字の考証を試み、飢饉年の米価や凶年の食物を論じ、衣食住の奢侈を戒め、髪飾・帯幅・袖丈等に言及する。和漢に及ぶ引証が豊富で著者の該博を物語る（『通俗経済文庫』7解題参照）。／『米恩録』は、5巻、中川有恒著。人たる者は米穀の貴重なるを覚知し、素餐の無道なることを知らざるべからざることを子児のために筆述した教訓書。往々図画を挿入する。享和3年自序あり。文化3年出版。著者、中川有恒は大阪の書肆（『国書解題』参照）。
★原装・題簽付・状態並み（やや小虫）。稀書（全国に所蔵数カ所（国文学研究資料館DB））。【参考価格（初出品時の相場）：日本の古本屋で、文化板5冊本が、27,500円】。
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