1953年発売のPaxetteⅡMです。
このPaxetteはレンズ固定式のⅠからレンズ交換式のⅡになり、さらに内部距離計が付いた「M」となりました。

レンズは３群３枚のトリプレット型Steinheil München (シュタインハイル・ミュンヘン)　Cassarit (カッサリート)45mm/f2.8 シングルコート。

絞り羽は12枚で美しい円形ボケが特徴

シャッター：PRONTOR-SVS 速度はB・1〜1/300
距離計・ピントリング共にｍ表示

フィルム巻き上げは２回？巻き上げ(分割可)。

出品に当たり、全分解してクリーニング・潤滑・調整を行いました。
アドバンスユニットの分解清掃と本体へのセットは治具が必要になり、サービスマニュアルに沿って行いました。

絞りブロック再組み立てに際して、クリック感は残しつつも少しの重さを感じるように調整。

レンズはコーティングの劣化ナシ。
詳細不明の為軽い拭き上げのみ。
内部に目立った傷やクモリ無く、撮影で影響は有りません。

ヘリコドグリスは温度変化の耐性や接触摩耗が低く、腐食や気化が極限まで低い程よい粘度のグリスを使用しました。

シャッターは全分解清掃・整備を行いました。
パーツ類は塗装・文字入れ品を除きナフサで超音波洗浄し、古いグリスや汚れが無い状態から再組み立てしました。
潤滑にオイルは使用していないので羽油は発生しません。
特に気温の低い時期でも粘りやスタックは起きません。
シャッター速度 B・1～１／300迄全てに於いて変速します。

ファインダ内に塵曇りは無く、距離計の二重像はハッキリ見え、無限遠でも上下-左右のズレ有りません。

ピント：調整済み 写真16

フィルムカウンター：正常

遮　光　：構造上光線漏れは有りません

セルフタイマー：巻き上げの負荷を減らす為に、シャッター内で連結板の咬合部を外しているので敢えて使用不可　写真 17白ペイント部品
＊部品本来の位置に固定してあり、簡単に戻せます（ドイツのユーザーから教わった裏技）
＊外付けタイマーを推奨

外部レリーズ：使用可能

外部ストロボ：使用可能

とてもコンパクトなカメラです(PenSと比較)　写真18・19
コレクション整理のため、継承頂ける方にお譲り致します。

詳しくは写真を確認下さい

#コンパクトカメラ

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